秋華賞 回顧
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春の牝馬二冠スターズオンアースの三冠達成なるかと注目を集めたレース。
結果、同馬の三冠達成はならずも、同馬を含めた上位人気3頭がゴール前しのぎを削り、3番人気のスタニングローズが牝馬クラシック最後の一冠を制し、華麗なるバラ一族の牝馬として初のクラシック制覇を成し遂げ、鞍上の坂井瑠星騎手も待望のGⅠ初制覇となった。
2着には同厩の2番人気ナミュールが入り、高野友和厩舎がワンツーフィニッシュを決めた。
牝馬三冠を目指した1番人気スターズオンアースはゲートで出遅れて後方からとなったが、直線に入って馬群を縫うように追い上げ勝ち馬から1/2.ハナ.の3着に突っ込んできて2冠馬の実力を示し、負けて強しの競馬を見せた。
結果的に人気3頭の決着に終わったが、勝ちタイム1.58.6も優秀で、なおかつ8着のストーリアまでが勝ち馬から0.5秒以内の入線。
さらに13着のエリカヴィータまでが1秒以内に入線した伯仲の素晴らしいレースだった。
余談ではあるが抽選で出走除外となったオークス4着のピンハイが、西宮Sを圧勝したことでも、この世代の牝馬層の厚さをみせてくれた。
他では、ローズS5着の上がり馬13番人気メモリーレゾンが4着に健闘。
紫苑Sで2着に健闘しながら距離不安が囁かれ12番人気と評価を下げていたサウンドビバーチェは、発走前に放馬するというアクシデントがありながらゴール前粘って僅差の7着に健闘。
また、追い切りの動きが良く見えた3連勝中のストーリアもサウンドからハナ差の8着と人気薄ながら大健闘といえる結果で今後への楽しみを繋いでくれた。
反面、4番人気に支持されたアートハウスは実力は見せたものの、戦前から危惧していた切れ勝負への不安が的中した感じ。
馬券的には堅すぎてトリガミに終わったが、評価した馬が人気薄含めてほぼ上位を独占。
非常に内容の濃いレースであった。